第48回日本神経外科大会

市民公開講座「脳科学の達人2025」

市民公開企画

■開催情報

開催日:7/27(日)13:30-15:30
会場:朱鷺メッセ(新潟コンベンションセンター) 国際会議室
参加費:無料
対象:高校生・大学生及び一般の方
司会:佐伯 恵太(俳優・サイエンスコミュニケーター)


第1部 13:30-14:30 脳科学の達人2025
第2部 14:30-15:30 脳科学の達人とIYNA Japan高校生達によるパネルディスカッション

第1部 13:30-14:30
脳科学の達人2025

~最先端の脳研究を、驚くほどわかりやすく、そして面白くお届けします!~
2015年にスタートし、毎回大きな反響を呼んでいる大人気シリーズ「脳科学の達人」。
10周年となる「脳科学の達人2025」では、脳の進化、心の仕組み、神経回路の制御、人工知能の構築といったテーマに挑む4名のトップ研究者が、前回の登壇以降の展開を含めて、それぞれの研究現場での“リアルな面白さ”と“脳科学の今”を、一般の皆さまに向けてわかりやすく語ります。
今回は、神経科学に関心を持つ日本の中高生たちが昨年立ち上げたIYNA Japanのメンバーとのディスカッションもあります。
会場での参加に加え、YouTubeでのオンライン配信も予定しています。
さらに、「日本神経科学学会市民公開企画」YouTubeチャンネルでは、過去の講演動画も多数公開中ですので、ぜひあわせてご視聴ください。

※「日本神経科学学会市民公開企画」Youtubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCXz3WEsvjb7uRP3amPRZoUA


■プレゼンター

脳の中にある『不安の源』をさがして

雨森 賢一(あめもり けんいち)
(京都大学 高等研究院 ヒト生物学高等研究拠点 特定拠点准教授)

京都大学総合人間学部を卒業後、奈良先端科学技術大学院大学で博士号を取得(2001年)。北海道大学医学部で助手として勤務したのち、米国マサチューセッツ工科大学(MIT)でポストドクトラル・アソシエイトおよびフェローとして脳科学研究に従事(2005年)。MITリサーチサイエンティスト(2009年)を経て、2017年より京都大学白眉センター・霊長類研究所の特定准教授、2020年から現職。ヒトと類似した脳構造を持つマカクザルを用い、不安やうつの神経メカニズムを明らかにし、新たな治療法の開発に貢献することを目指している。生理学・遺伝学・分子生物学・数理モデルの手法を統合し、非ヒト霊長類とヒトをつなぐ橋渡し研究に取り組んでいる。

神経細胞の対話術:シナプスと もう一つ の伝達のしくみ

石川 理子(いしかわ あやこ)
(慶應義塾大学医学部生理学教室 助教)

大阪大学大学院生命機能研究科博士課程修了。
2009年より自然科学研究機構 生理学研究所にて研究員・助教を務め、2019年より慶應義塾大学医学部生理学教室 特任助教、現在は同教室 助教。私たちが生きるために、脳がどのように働いているのか。環境や経験がどのようにして私たちの脳を形づくっていくのか。特に、神経細胞同士のつながりにどのような規則性があるのか、その規則性がどのように形成されるのかを明らかにすることを目指して研究している。「わかったつもり」にならず、「わかりたい!」という気持ちを大切に、日々脳と向き合っている。

シャーレの中の病気モデル

井上 治久(いのうえ はるひさ)
(京都大学iPS細胞研究所 教授)

京都大学iPS細胞研究所(CiRA)教授。1992年に京都大学医学部を卒業後、京都大学医学部附属病院で脳神経内科医としてのキャリアをスタートさせた。京都大学医学研究科で博士号を取得後、ハーバード大学医学部にて博士研究員として勤務、神経再生に関する研究を開始。京都大学医学部附属病院に戻った後、ALSを含む神経変性疾患に対するiPS細胞の研究を進めた。2014年にCiRAの教授に就任し、iPS細胞を用いた薬物発見と開発の研究を推進している。

心身の健康を司るグリア細胞の働き

毛内 拡(もうない ひろむ)
(お茶の水女子大学基幹研究院自然科学系助教)

1984年、北海道函館市生まれ。2008年、東京薬科大学生命科学部卒業、2013年、東京工業大学大学院総合理工学研究科博士課程修了。博士(理学)。日本学術振興会特別研究員、理化学研究所脳科学総合研究センター研究員等を経て2018年より現職。同大にて生体組織機能学研究室を主宰。専門は、神経生理学、生物物理学。「脳が生きているとはどういうことか」をスローガンに、基礎研究と医学研究の橋渡しを担う研究を行っている。主な著書に、第37回講談社科学出版賞受賞作『脳を司る「脳」』(講談社)、『「頭がいい」とはどういうことか-脳科学から考える』(筑摩書房)、『心は存在しない–不合理な脳の正体を科学でひもとく』(SBクリエイティブ)、『脳と免疫のなぞ-心身の不調はどこからくるのか』など。趣味は道に迷うこと。

第2部 14:30-15:30
脳科学の達人とIYNA Japan高校生達によるパネルディスカッション

■パネラー

雨森 賢一(京都大学)
石川 理子(慶應義塾大学)
井上 治久(京都大学)
毛内  拡(お茶の水女子大学)
IYNA Japan 高校生有志

IYNA(International Youth Neuroscience Association)

IYNA(International Youth Neuroscience Association)は、次世代の神経科学者にインスピレーションを与えることを目的とした、国際的な学生主導の非営利団体です。IYNA は2016年に国際脳科学オリンピックの経験者が立ち上げ、現在は4000人以上のメンバーと126国以上の支部があります。
IYNA Japanは中高生による中高生向けの団体です。神経科学への興味を共有するコミュニティーであると共に、神経科学の教育活動にも励んでおります。
※IYNA Japan ウェブサイト https://www.iyna-japan.com/

■ファシリテーター

佐伯 恵太
俳優・サイエンスコミュニケーター

京都大学大学院理学研究科で修士号を取得し、日本学術振興会特別研究員 (DC1)として同大学院博士後期課程に進学。1年間の研究活動の後、俳優に 転身した異色の経歴の持ち主。現在は、科学とエンターテイメントの架け橋になるべく、俳優・サイエンスコミュニケーターとして活動中。

【出演等】
「大富豪同心シリーズ」「ABEMAヒルズ」「しまじろうのわお!」/ サイエンスショー、科学イベント、研究紹介動画等多数
【所属等】
日本科学振興協会(JAAS)正会員
日本サイエンスコミュニケーション協会(JASC) 正会員
慶應義塾大学 SFC研究所「健康情報コンソーシアム」賛助会員
九州大学農学研究院 学術共同研究者
東京家政学院大学 非常勤講師

音楽:Dr. DJ ATSUKO

Dr. DJ ATSUKO



このイベントは、科学研究費助成事業(科学研究費補助金)のうち、研究成果公開促進費「研究成果公開発表(B)(課題番号25HP0022)の交付を受けて運営されています。
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科研費

主催:第48回日本神経科学大会

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